かごの鳥 caged bird 2005 11 16

 多くの人は、以下の「軍事力 2005 11 15」という記事を読むと、
軍国主義的な印象を持つでしょう。
 国内ニュースしか関心がなく、国際情勢に疎い人たちは、
なおさら、そう思うでしょう。
 しかし、平和の配当は、まだまだ遠いのです。
かつて、ソ連が崩壊し、冷戦体制が終わった時、
多くの人たちは、そして評論家ですら、
「これで、平和の配当が来る」と叫んだものです。
 結果は、どうなったでしょうか。
ソ連が崩壊した後の方が、大きな戦争が多かったでしょう。
 さて、現代。
一時期、アメリカの一極支配が完成するように見えましたが、
そのアメリカも、怪しくなりました。
イラク戦争の失敗、ハリケーン被害での混乱、双子の赤字。
同じ時期に、国連の権威も失墜しました。
 リーダーなき世界は、平和ではなく、混沌が来るのです。
秩序なき世界は、不安定で、何があっても不思議ではないのです。
戦争の危機だけでなく、石油危機、食糧危機、地球環境の異常。
こうした危機と並行するように、国際経済にも危機が訪れるでしょう。
 複雑に長く続く混沌の中で、
新しい価値観や秩序を打ち立てる者が出現しない限り、
平和の配当は、遠いのです。
 多くの人は、平和ボケをしているのです。
長らくアメリカに守られていたので、
守られていることすら忘れて、かごの鳥になっているのです。
かごの外、つまり、世界情勢を知れば、平和ボケをしている暇はないのです。

軍事力 military strength 2005 11 15
 日本は、軍事力の向上が必要です。
安全保障は、アメリカに丸投げし、日本は、商売に専念する時代は、終わったのです。
もはや、誰の目にも、アメリカの国力低下は、明白なものになりつつあるからです。
 多くの日本人が懸念している円高、
つまり、ドル安が、アメリカの国力低下を象徴しているのです。
 最近は、ドル高に振れていますが、
それでも、昔は「1ドル360円」だったことを考えれば、
大幅なドル安となっています。
 今後は、アメリカの国力低下に注意しながら、
日本の軍事力の増強を考える必要があります。
 もちろん、自衛隊を、地球の裏側まで派遣することは、おかしいと思います。
これでは、国民が不安を抱くでしょう。
たとえば、太平洋に限定するか、東アジアに限定する必要があります。
 多くの国民が知らないうちに、日本の海上自衛隊の装備や能力は、
アメリカを除けば、世界最強となってしまったのです。
ただ、欠けているものがあるのです。

空母 aircraft carrier 2005 2 17
 日本は、将来的に、空母が必要になるでしょう。
なぜかというと、アメリカの軍事力が弱体化するからです。
 アメリカは、巨額の財政赤字を抱えています。
そういう状態で、イラク戦争の戦費が巨額となっています。
これでは、いつか「空母セット」が維持できなくなります。
(空母と護衛艦のセットを維持するには、巨額の経費がかかります)。
 日本人が贅沢できるのは、貿易で、金儲けしているからです。
そして、儲けた「お金」で、世界中から、資源や食糧を買い集めているからです。
 こうした「日本の贅沢」は、アメリカの軍事力が弱体化すれば、終わりです。
まさか、飛行機に、日本製品を積んで、商売するわけにはいかないでしょう。
 「アメリカの財政赤字の状況」と「アメリカ軍の再編成」を見ながら、
日本の空母を検討すべきです。
今のアメリカの財政では、全世界に、「空母セット」を展開することはできないはずです。

































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